社史入門

動画型の社史とは?

「読む」という根気のいる行為に依拠せず、視覚と聴覚に直接訴えるため、メッセージ性が強いタイプの社史。視聴者を引き込むストーリー展開により、ドキュメンタリー映画のように感動的な印象を与えることもできます。近年増加傾向にあります。

動画型の社史の特徴

メッセージ性が強い上、短時間で変遷を伝えられる

短い時間内で視聴者の視覚や聴覚にダイレクトに訴えかけ、会社の変遷を分かりやすく伝えられます。また、ロケやインタビュー動画などの撮影した映像だけでなく、写真をスライドショーのように使い、文章とナレーションで補足した形式で動画を制作すればで撮影工程をカットでき、書籍に比べて比較的短期間で制作できます。

歴史の詳細な説明には別ツールが必要

動画上で説明できる情報には限りがあるため、歴史的な情報の詳細などは冊子やWEBなどのツールで保管することが必要になります。

社史制作で気をつけるポイント

見る人に感動を与える工夫が必要

単に沿革を羅列しただけでは単調で退屈な動画になるので、実話をうまく物語化するための十分な取材・構成力・演出力が必要です。

通史はダイジェストでの紹介がベター

要素を詰め込みすぎると長く単調な印象になります。

社内稟議に注意する

制作手順が紙の社史とは大きく異なり、完成版をみるまでには比較的時間を要するので 社内稟議は「どれくらいのクオリティのものを」「いつ」見せるのかしっかりと固めておく必要がある。

構成段階から素材集めや表現方法などもしっかりと固めておく必要がある

紙に比べて一から作り直すことが難しく、修正に時間を要するため、スムーズな進行には、構成の段階から表現方法までしっかりと固めておく必要があります。そのためには、あらかじめ他社事例などを見て理想の経過時間や構成、ナレーションなどもイメージしておくのが良いでしょう。

まとめ

動画型社史は、視覚や聴覚に直接訴えかけるため印象に残りやすく、社史発行と同時に式典の開催予定もある企業では、式典で流すことで強制力を持って対象者の目に触れさせることができます。その反面、伝えられる情報量には限りがあるため詳細な情報まで伝えることが難しく、重厚さを求めるのであれば不向きな形態です。

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