社史入門

編集方針が決まったら、次は社史の構成を決めなければなりません。社史のオーソドックスな構成は装丁、前付、口絵、本文、後付けになりますが、この中で最も重要なのが「本文構成」と言えます。

本文構成の基準は「社史の用途」

本文構成は、社史の発行目的とその用途により決まります。
社史の発行目的には

  • ①事実の記録
  • ②ブランディング
  • ③経営判断の根拠
  • ④企業DNAの継承
  • ⑤従業員の一体感醸成
  • ⑥従業員のモチベーションの向上

など、様々なものがあります。
ただ、単一目的ではなく、複数の目的に優先順位をつけ、複合的な目的の編集方針による本文構成の社史が多いようです。

用途も企業により様々ですが、一般的には次の用途が挙げられます。

  • 資料保存

自社の足跡記録として保存するのが主たる用途になるので、価値のある資料をいかにしてコンパクトに収録するかが、本文構成の基準になります。

  • 社員教育

社員教育では、自社の創業理念や経営思想、自社の伝統と社会的役割、事業拡大の経緯、自社の将来像などが重要な教材になります。
これらを体系的にまとめて収録するのが、本文構成の基準になります。

  • 営業用商材

この用途では、どんな関係先に配布するかが、本文構成の基準になります。

本文構成のタイプ

本文の構成は企業により様々ですが、集約すると次の5タイプに大別できます。

  • 正史型

伝統的な社史、記録としての目的が優先され、事実を正確に大量に掲載。多くの場合時系列で起きた出来事を紹介する構成となる。

  • テーマ型

自社にとっての価値・魅力をピックアップし、それぞれの内容に合わせ企画デザインを行う。
こうした目玉企画が社史の冒頭を占め、歴史年表などはまとめて後半に掲載されることが多い。

  • 多角型

マルチステークホルダ向け、読者を意識して、各ターゲットが求める情報を提供する。テーマ型よりもひとつの企画で扱う内容が広範にわたる傾向がある。

  • 自由型

マンガ、語録、ムック、映像、WEBなど発行目的に合わせて最も適した媒体形でメッセージを伝える。

  • 社内報型

社内報の特別号として発行、コンパクトに歴史を共有する。

  • 周年を活用したインナーブランディング実践講座
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