OUR WORKS
事例
ドコモ・テクノロジ株式会社事業内容・会社の魅力が家族に伝わる記念誌制作
ドコモ・テクノロジ株式会社は2021年に20周年を迎え、記念事業の一環としてフォーマル誌とファミリー誌という2冊の記念誌を制作。プロジェクトメンバーの皆さまに、制作する中でのこだわりや、感じたことを伺いました。
将来ありたい姿に向けて進むための周年記念事業
佐野様:ドコモ・テクノロジは20周年を迎えるにあたり、各事業部から1,2名ずつ実行委員を集め、計12名の実行委員会を立ち上げて記念事業を開催しました。議論を重ねた結果、Webサイトや記念誌作りとイベント開催などを行うことになりました。
石山様:私は10周年の際にも記念誌作りに携わりましたが、当時は経営企画部と総務部が主導で進めていたのに対し、今回は実行委員会が社史の企画から制作まで全て行うことに。
佐野様:いきなり記念誌作りを始めるのではなくて、まずはなんのために作るのかを改めて議論することで、一度きりのお祭りとして終わるのではなく、将来につながる意味のある行事にしたいと考えていました。
河村様:そこで最初に行ったのは、実行委員会で当社のドコモグループでの立ち位置や特徴、課題、社員の特性などの企業分析です。各事業部でどんなことをしているのかヒアリングを行ったり、周囲の人たちに当社社員の強みと弱みを聞いて回ったりしました。そして会社が提示している将来像と照らし合わせて、ギャップを解決するには20周年の行事として何をすべきかを考えました。
佐野様:課題の一つとして挙がったのは、積極性に欠けるという点です。自社のミッションを愚直にやり遂げることのできる真面目な社員が多いのですが、現在はドコモグループ内での仕事が主であることから、外に打って出るチャレンジ精神が十分ではないというのが現状です。今後ドコモグループ外からの受注も目指すにあたって、事業部間の連携も重要と考えました。
河村様:ただ、社史のコンセプトを練り上げるところまででだいぶ時間がかかりましたね。1年間のプロジェクトでしたが、10周年の時の記録資料を見ると、このままではどう考えても終わらない(笑)。もう間に合わないかもしれないという雰囲気も漂っていました。
石山様:時間がない中でも、しっかりしたものを作らないと、というプレッシャーはありました。特にフォーマル誌は公式に社外に出ていくものなので、予想以上に厳しく内容チェックを受けました。
会社の魅力を噛み砕いて伝えるファミリー誌
石山様:20周年記念誌の一番の特徴は、フォーマル誌とファミリー誌という2種類の冊子を作ったことです。当社では、初代社長の時代から「家族>自分>仕事」というキーワードで”家族のことを最優先で仕事に取り組む”という誠心が植えつけられていました。そのため、経営層からも20周年事業の中で家族向けになにかしたいという提案がありました。
河村様:委員会では「専門性が高い業務のため、家族に自分の仕事内容をうまく伝えられていない」という人が多く、私も社外の人に説明しづらい仕事だと前々から思っていたので、当社の魅力を噛み砕いて伝えるツールを作りたいと考えたのが始まりです。
佐野様:フォーマル誌とファミリー誌を1冊にまとめるのか、ファミリー誌は完全に漫画のページにしてもいいのでは等、色んなアイデアが出ましたね。
河村様:記念誌の企画検討の中でもメンバ内で一番揉めたのは、「キッズプロジェクト」という体験企画のページでした。例年は、ファミリーデーで会社を訪問できる機会があり、技術を体験できるような催しが行われていました。現在ではコロナ禍によりファミリデーが中止となっています。
記念誌の中でファミリーデーでの催しのように技術を体験して欲しかったんです。読むだけでなく、体験として子どもたちの記憶の中に残って欲しかったので。皆さんからは「それどうやるの」と呆れられていましたね。最終的に満足のいくものになって本当によかったです。
石山様:記念誌メンバ三人とも、時間がない中でも妥協なくクオリティを追求していましたね。おかげで完成後のアンケートでは「工作できるのは良いですね」「子供たちが取り組みたがるように上手くできていますね」と好評でした。
河村様:同じ苦労をするなら、本人が作りたいものを作る方がいいですからね。それが結果として周りにも面白いことやっているなというのが伝わって、色んな方が協力してくださいました。
佐野様:JBAさんからいただいた様々な提案に対しても「もっとこうあるべきじゃないか」という理想を考え、現実的なスケジュールと照らし合わせてベストを目指すディスカッションは毎回白熱していましたね。
河村様:自分たちのやりたいことをどうやって実現すればいいのか、最初は具体的なイメージが見えていなかったため、議論が進めにくかったです。川崎の図書館に行って他社様の社史や周年誌を読んでみたのですが、自分たちのやりたい社史の内容とは違うものばかりで…。コロナ禍でなかったらJBAさんに伺ってクリエイティブな社史をあれこれ見たかったです。
手に取れる成果物ができた喜び
佐野様:最後の校閲の時は、「これを直したら出来上がるんだ」とワクワクしながら作業していました。大変でしたが、その分完成した時は嬉しかったですね。
石山様:会社に段ボール箱が届いて、中の冊子を取り出した時は「やっとできた」と感慨深かったです。手に取れる成果物ができたというのは新鮮で、普段のデータを扱う仕事では経験できないような特別な達成感がありました。それに期限に間に合ったことにもホッとしました。
河村様:今の当社が作りうるベストな最高のものができたのではないでしょうか。真面目な社員が多いので、他の社員では作れないこの三人ならではのファミリー誌という斬新な冊子を作ってブレイクスルーできたと感じています。社内からは「斬新で面白いね」「センスあるね」と言っていただけたので、実は真面目な社風からの変化を求めている人は多いのかもしれませんね。
石山様:記念誌制作に携わったことで、普段の仕事では関わらない多くの人たちと知り合えたのも良かったです。普段とは全然違う仕事でしたし、多くの人からねぎらいの言葉をいただけて、達成感がありました。
佐野様:10周年とは全く違う記念誌ができたことにも満足です。次に30周年誌を担当する人たちにも「20周年のことは気にせず好きなようにやるといいよ」と伝えたいです。30周年にはその時の課題があって、その時に形作るべきものがあるので。
石山様:会社の現在と将来を見つめ直し、「あるべき姿」に向かって内容を磨き上げたことで、20周年に相応しい、本当に納得のいく記念誌に仕上がりましたね。30周年にはどんな記念誌ができるのか楽しみです。