社史・周年知恵袋

社史の編集形式にはどんなものがあるのか?

一口に社史といっても伝統的を重んじた公的資料となりうる形式から、漫画などを用いたものまでさまざまな形式があります。当サイトでは、「社史の種類」ということで、媒体ごとの違いについて解説していますが、今回は編集という切り口から社史の基礎知識をご紹介します。

社史の代表的な編集形式5つ

正史型社史

公的な記録として社史や伝統的な社史でよく見られる形式。創業前から全ての年代を網羅し、事実を正確に大量に掲載できます。通史も同じ意味で使われます。「百科事典型」などが代表的です。

テーマ型社史

 自社にとっての価値や魅力をテーマとしてピックアップし、それらの内容に合わせて企画を立てデザインを行う形式。正史型と比べ、特定のテーマに沿って展開されるため、読みやすくなる傾向があります。自社や自社を取り巻く潮流、社内での課題や議論されているテーマ、議論したいテーマからイメージを描くのも良いでしょう。

多角型社史

マルチステークホルダー向けの形式。読者を意識して、各ターゲットが求める情報を提供します。社員だけでなく社員の家族向けや取引先向けなどターゲットを定めて編集します。その社史を読んだ誰がどんなふうに感じ、どんな行動を起こすかの理想を描くことで読者から乖離してしまうことを防ぐことができます。

自由型社史

漫画、絵本、語録、雑誌やムック、映像、WEBなど発行目的に合わせ、最も適した媒体型でメッセージを伝える形式。テーマ型や多角型などとの違いは、発行媒体に着目している点です。より自由度の高い形式であり、印刷物に限らない展開を検討されている企業におすすめです。

社内報型社史

社内報の特別号として発行し、コンパクトに歴史を共有する形式。「周年社内報」「周年企画号」とも呼びます。創業史や祝辞、製品エピソード、座談会、年表などを盛り込むことが一般的です。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は編集という切り口から社史についてご紹介しましたが、もしまだ発行目的がおきまりでない場合は、発行目的から絞り混んでいくとよいでしょう。社史について、どんなものがあるのか具体的なイメージが全く浮かばないという方には、百科事典や雑誌、漫画、映像、WEBタイプなど発行媒体ごとの違いについて述べた記事もありますので、よろしければ、そちらの記事もご覧いただければと思います。

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