社史・周年知恵袋
社史 効果家族と会社がつながる──ファミリー向け記念コンテンツの設計思想
周年記念コンテンツの新たなターゲットである社員の家族へ、会社の価値観や理念を届けるための設計思想と、コンテンツづくりのポイントについて解説します。
「家族に、会社のことを話すきっかけになった」
「子どもが“すごいね”と言ってくれたのがうれしかった」
そんな声が、周年を機に制作されたファミリー向け記念コンテンツから生まれ始めています。
これまで、企業が発信する記念誌や社史は、主に「社員」「関係者」「株主」などを対象としたものでした。
しかし近年、「社員の家族」も企業活動における重要なステークホルダーであるという視点が広まりつつあります。
社員の“その向こう側”にいる家族へ、価値観や理念をどう届けるか。
その問いに対する解として、ファミリー誌や家族向けの周年コンテンツが注目されています。
なぜ今、“家族”に語りかけるのか?
社員が企業文化を体現する存在であるなら、その文化は家庭にも影響を与えています。
特に近年は、働き方や組織文化の透明性が、家庭での会話や就職先選び、地域での企業イメージにも関係する時代です。
- 家族にとって、社員の仕事は見えにくいもの
- 会社での活動や理念は、家庭では語られにくいもの
- しかし、支え・応援しているのは家族であることが多い
この“情報の非対称性”を補い、家族と会社をつなぐ架け橋となるのが、ファミリー向け記念コンテンツの役割です。
ファミリー向け記念コンテンツとは?
一般的な記念誌とは異なり、ファミリー誌は以下のような視点で設計されます。
- 仕事や理念を“やさしい言葉”で伝える
例:専門用語を使わず、ストーリー仕立てで紹介 - 社員の日常や社内の様子を“視覚的に”表現する
例:フォトレポート、1日の流れ、仲間紹介など - 子どもや配偶者が楽しめる構成にする>
例:クイズ形式の企業紹介、手紙・イラストの掲載 - “家族への感謝”を込めたメッセージも含める
例:社長メッセージ、社員から家族への一言など
記録や説明というよりも、「誇りと共感を育てるコンテンツ」として設計することがポイントです。
社員の誇りは“家庭”から強くなる
ファミリー誌を読んだ家族が、社員に「素敵な会社だね」「いい仕事してるね」と声をかけたとします。
その一言が、社員の帰属意識や自己肯定感を後押しします。
また、家族が会社の理念やビジョンを共有していることで、働く側も「自分の選択に自信が持てる」ようになります。
これは単なる感情論ではなく、企業文化の定着や離職防止にもつながる“組織開発の一手”なのです。
コンテンツづくりの進め方(設計思想)
- 「家族を読者とする」前提で企画を設計する
- →社員向けコンテンツの“再編集”では届かない
- 社員自身が参加し、“語れる会社”を目指す
- →子どもへの手紙や親子インタビューの企画など
- 会社の“らしさ”がにじむエピソードを発掘する
- →「うちの会社っぽいね」と思える表現が鍵
- 周年記念イベントや配布タイミングを工夫する
- →例えば「創業日に家族で読んでもらう」設計など
このプロセス自体が、社内文化の再認識にもつながる副次的効果をもたらします。
制作支援について
日本ビジネスアート株式会社では、創業記念誌・周年プロジェクトにおいて、ファミリー向け記念コンテンツの企画・設計・編集制作を多数ご支援しています。
- 目的設計から読者設定、編集構成までの戦略立案
- 家族の目線で「伝わる・楽しめる」デザインと文章
- 紙・Web・イベント連動型など、複数チャネルでの展開
- 社員とその家族が“主役”になる巻き込み方の提案
記念コンテンツは、社員だけでなく“社員を支える人たち”と分かち合うものへ。
働く現場と家庭をつなぐ、小さな冊子が、組織の温度と強さを伝えていきます。
ファミリー誌は、周年という節目を、未来につなげる新しい文化形成の一歩です。

