社史・周年知恵袋

「社史」「記念誌」「周年史」の違いとは?

この記事をお読みの方はいずれかの編纂に関わっている方が多いのではないかと思います。
しかし、これら3つの違いについて改めて問われると意外と知らない方も多いのではないでしょうか。本日はこれら3つの発行物について解説します。

比べてわかる「社史」「記念誌」「周年史」の違い

社史 記念誌 周年史(年史)
概要

企業が自社の歴史をまとめた印刷物(※)。
日本では、基本的に企業自身が自社の歴史をまとめたものを社史と呼ぶ。

何らかの出来事やイベントを記念して出版される印刷物(※)。

ある団体が周年に発行する印刷物(※)。社史という表現は企業に多いが、年史は企業以外でも使用しやすい。各団体自身によって作られる場合が多いが、第三者によって作られる場合もある。

タイミング

何周年という年の区切に限らず、経営トップの交代や株式上場のタイミングなどで発行されることもある。

周年記念などを始め、社員や企業の何らかの受賞や関連施設のオープンなどさまざまな出来事を記念して発行される。

◯◯周年など区切りの良い年に発行する。
30周年史、50周年史など。

主な目的

企業がその企業自身の歴史を残す。

社史や周年史などと比べ、記念を祝うという意味合いが強い。

ある団体(企業、学校法人、公共団体など)の歴史を残す。

内容

社史というだけあって必ず歴史記述が入る。
創業前史から全ての年代を網羅した社史もあれば、30年史発行後の20年分のみをまとめた社史など、いろいろな種類がある。

歴史記述が必須ではなく、記念の出来事へのお祝いや関係者に感謝を表すことに重点が置かれる。他の2つと比べ、構成も自由な傾向があり、歴史を記述する場合も、特定の出来事やイベント紹介に重点が置かれ全体を網羅することは少ない。座談会や対談などの企画も多い。

社史同様、必ず歴史記述が入る(社史は周年史の一部)
周年を記念して発行され、団体の歴史をまとめて記述する。

CD-ROMやWEBなどの場合もある。

まとめ

さて、ここまでご紹介してまいりましたが、実はこれら3つに明確な線引きはありません。
なぜなら、実際には「社史のような記念誌」もあれば、「記念誌のような体裁の社史」などさまざまなパターンが存在するからです。
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