社史・周年知恵袋
社史 基礎知識“残す”社史から“見せる”社史へ【社史の表現方法】
近年、社史制作の際、社史の読者を意識する傾向が強くなってきています。今回はそんな社史の表現方法の具体例をいくつか紹介します。
昨今、写真やイラスト、図表などを駆使して、読者にとって分かりやすい社史を作ろうという動きは一般的になりつつあります。
これまでの社史は、「歴史の保存」を目的とするものが多く、読者に読まれることをあまり意識していなかったため、社員に読まれないことがほとんどでした。しかし近年、社史制作の際、社史の読者を意識する傾向が強くなってきています。そこで今回は社史の表現方法の具体例をいくつか紹介します。
社史の想定読者と期待できる効果
文字ばかりの構成だけではなく、写真を誌面上に多く使用し、読者に当時のイメージを湧かせ、また飽きさせない工夫ができます。写真は、当時の会社の様子や製品、会議の様子など様々なものを使用します。
1、写真を多用した表現方法
2、グラフや図表を多用した表現方法
グラフや図表は、文字のみの表現と比べ一目で会社の歴史を俯瞰できる、という特徴があります。そこで、社史の章の節目にその年の売上をグラフで表したり、自社製品の制作工程の流れを図表で表現したりします。
3、イラストを多用した表現方法
写真や図表とまた異なり、読む人が親近感を感じやすいのがイラストを使った表現です。また、昔の写真が残っていない場合、創業者や当時の社員の方の記憶をもとに、イラストにより表現することもできます。
4、マンガを使った表現方法
写真やイラスト中心の表現なので、親しみやすい社史です。文章と図表で構成されたオーソドックスな社史と比べ気軽に読めます。 社内だけでなく社外の人々にもアピールしやすいのも特徴です。
5、コラムを使った表現方法
事実と言い切れない想いや考えを紹介するのに適しているのがコラムを使った表現です。事実の裏側にあるものを紹介したい時に有効です。
6、サイズを変える表現方法
社史のサイズは必ずしも決まったものではなく、社史の発行目的やどのような効果を期待するかによって、小型にしたりヨコ型にしたりといった工夫も重要です。
デザインや内容に応じて見やすさを追求する事ができます。
まとめ
読者に読まれるような社史制作が増えた背景には、記録として「残す」ものとして社史を作るのではなく、読者に創業者の考えや会社のこれまでの歴史を継承するために、「見せる」社史を制作しようとする動きが一般的になってきた事が挙げられます。