社史・周年知恵袋

周年記念誌といえば、社内報告用の記録資料というイメージが根強くあります。

確かに、創業の歴史や経営理念を編み直す作業は、社員にとっての意義が大きく、組織文化の再認識につながります。

しかし、その貴重な成果物を「社内だけで閉じてしまう」のはもったいない

今、多くの企業が周年を機に制作する記念誌を、「外にも開くコンテンツ」として捉え直し始めています。

その発想の転換こそが、企業のブランド価値を高め、ステークホルダーとの関係を深める鍵になるのです。

記念誌を“外に開く”とはどういうことか?

「記念誌を外部に見せる」というと、内容をすべて公開することを意味しているように思えるかもしれません。

けれど本質は、「誰にどう届かせるか」を最初から設計するということです。

以下のような対象を意識することで、記念誌の構成や表現は大きく変わっていきます。

  • 採用活動で企業文化を伝えたい“就活生とその家族”
  • 取引先・株主に向けて“組織の芯”を示したい
  • 海外拠点や新入社員に“創業精神”を継承したい
  • 社員の家族へ“共感”を届けたい

こうした「社員以外の読者」を想定することで、記念誌は“対話ツール”としての力を持ち始めるのです。

“外にも開く”記念誌の設計ポイント

1. 伝えるべき価値を選び直す

社内向けの記念誌は、どうしても“沿革”や“部署紹介”など、情報量が多くなりがちです。

外部向けに展開するには、以下のような視点で内容を再構成すると効果的です。

  • 企業らしさが伝わるエピソード
  • 創業者の意思や理念の言葉
  • 社員の行動や文化を象徴するストーリー
  • 社会課題への貢献・パーパスの再確認

“情報”ではなく“メッセージ”を編集軸にすることが重要です。

2. 媒体設計を変える(冊子×Web×動画)

「社内冊子として完結させる」のではなく、複数のチャネルで展開できるように設計することで、外部活用の幅が一気に広がります。

  • Web社史(採用ページと連動)
  • 動画メッセージ(YouTubeや社内配信)
  • 展示パネル(イベントや株主総会で活用)
  • 抜粋した冊子コンテンツを採用パンフレットやIR資料に組み込む

ひとつの記念誌を、複数のタッチポイントに“再編集”して使い回せる設計が、社外向け展開のカギです。

3. “誰が読むか”を最初に定義する

すべての人に読まれる必要はありません。

大切なのは、「誰に読まれたときに効果を発揮するか」を明確にすることです。

  • 就活生に対して:「どんな価値観で仕事をしている会社か」
  • 社員の家族に対して:「働く人の誇りが伝わる会社か」
  • 海外スタッフに対して:「創業の想いや文化がどうつながっているか」
  • 取引先に対して:「信頼できる理念と体制があるか」

そのターゲットに届くよう“表現・言語・トーン”を最適化することで、記念誌は確かな“共感資産”になるのです。

社内文化の再確認 × 外部信頼の醸成

記念誌を外に開くことは、社内への効果と社外への効果を両立させます。

  • 社内:自分たちの文化や価値観を再確認し、“誇り”を育てる
  • 社外:企業の姿勢や理念を伝え、“信頼”を広げる

これは、単なる記録物ではなく、企業の「人格」を伝えるメディアとして記念誌を再定義する動きです。

制作支援について

日本ビジネスアート株式会社では、社内向け・社外向けを問わず、
周年記念誌の戦略設計から編集・制作・展開設計までをトータルで支援しています。

  • “外部向け活用”を前提とした構成・デザイン設計
  • 多言語展開、Web・動画との連動プラン設計
  • 社員参加型コンテンツ開発
  • 採用・IR・社内研修などでの横展開支援

社史は読む人によって“意味”が変わる。

だからこそ、誰にどう届けるかまでを戦略的に設計することで、記念誌は経営の武器になるのです。
“外にも開く”視点から、周年事業の価値を最大化しませんか?

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